主語と動詞の一致は、英語文法の基本ルールであり、TOEICや日常英会話でも頻繁に求められます。主語と動詞が適切に一致していないと、文全体の意味が不自然になり、誤解を招くこともあります。ここでは、主語と動詞の一致の基本ルールやよくある例外、注意点について詳しく解説します。
1. 基本ルール
英語では、主語が単数形の場合は動詞も単数形を、主語が複数形の場合は動詞も複数形を取ります。
- 単数形の主語 + 単数動詞
例: The cat runs fast. (その猫は速く走ります) - 複数形の主語 + 複数動詞
例: The cats run fast. (その猫たちは速く走ります)
2. 三人称単数現在形の動詞
三人称単数(he, she, it またはそれらに相当する名詞)を主語に取る場合、現在形の動詞には-sまたは-esを付けて単数形を示します。
- 例: She works in an office. (彼女はオフィスで働いています)
- 例: The dog barks loudly. (その犬は大きな声で吠えます)
ポイント: 主語が三人称単数の場合のみ、現在形の動詞に -s や -es を付けます。
3. 不定代名詞(everyone, each, nobody など)の場合
不定代名詞(everyone, each, nobody, somebody, anyone, etc.)は意味的に複数を示すように見えますが、単数扱いとして動詞も単数形を使用します。
- 例: Everyone is invited to the meeting. (全員が会議に招待されています)
- 例: Each of the students has a textbook. (学生のそれぞれが教科書を持っています)
4. 集合名詞(team, family, staff など)の場合
集合名詞(team, family, staff, group など)は、1つの単位として扱う場合は単数動詞を、構成員個々を強調する場合は複数動詞を取ることができます。
- 単数扱い(一つのまとまりとして扱う場合)
例: The team is winning the game. (そのチームは試合に勝っています) - 複数扱い(メンバー個々を指す場合)
例: The team are arguing among themselves. (チームは内部で言い争っています)
5. and / or でつながれた主語の場合
- andでつながれた主語は通常複数扱いとなり、動詞も複数形を取ります。
例: Tom and Sarah are coming to the party. (トムとサラはパーティーに来ます) - orやnorでつながれた主語は、直前の主語に一致させて動詞を決定します。
例: Neither the manager nor the employees are happy. (マネージャーも従業員も満足していません)
例: Either the manager or his assistant has the report. (マネージャーか彼のアシスタントがレポートを持っています)
6. 数詞や量詞を含む主語の場合
- a number of + 複数名詞: 複数扱い
例: A number of students are attending the lecture. (多くの学生が講義に出席しています) - the number of + 複数名詞: 単数扱い
例: The number of students in the class is increasing. (クラスの学生数が増えています)
7. 部分表現(all, some, most など)の場合
- 複数名詞が続く場合:複数動詞
例: All of the students are present. (すべての学生が出席しています) - 不可算名詞や単数名詞が続く場合:単数動詞
例: All of the information is accurate. (すべての情報が正確です)
8. 無生物主語(ニュース、距離、金額、時間など)の場合
- ニュースや距離、金額、時間などは「全体で1つの単位」として扱われるため、単数扱いで動詞も単数形を使用します。
- 例: Ten dollars is enough for lunch. (10ドルで昼食は十分です)
- 例: Three hours is a long time to wait. (3時間は長い待ち時間です)
まとめ
主語と動詞の一致は英語の文法の基本ですが、さまざまな例外や文脈によるルールの違いがあるため注意が必要です。特にTOEICの問題では、不定代名詞、集合名詞、部分表現、andやorで結ばれた主語などに関する一致が問われることが多いため、これらのルールを押さえておくと効果的です。
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