英語で「強調構文」として使われる There isThere are は、文中の特定の存在や状況を強調する際に使われます。この構文では、文法的に重要なのは主語が後ろに来るという点です。この後続する名詞に基づいて動詞の形(単数・複数)が決まります。

基本ルール

  1. 単数名詞が主語の場合:
    動詞は単数形(is, was)を使用します。
    例: There is a book on the table.
    (テーブルの上に本があります)
  2. 複数名詞が主語の場合:
    動詞は複数形(are, were)を使用します。
    例: There are two books on the table.
    (テーブルの上に2冊の本があります)
  3. 不可算名詞が主語の場合:
    不可算名詞は単数扱いされるため、動詞も単数形(is, was)を使用します。
    例: There is some water in the glass.
    (グラスに少し水があります)

時制の変化に応じた形

  • 現在形: There is / There are
  • 過去形: There was / There were
  • 未来形: There will be
  • 完了形: There has been / There have been

例文

  • There was a problem with the machine yesterday.
    (昨日、その機械に問題がありました)
  • There have been many changes in the company recently.
    (最近、会社に多くの変化がありました)

複数の主語がある場合

主語が複数で種類が異なる場合、最初の名詞に基づいて動詞の一致が決まるのが一般的です。

  • There is a book and two pens on the table.
    最初の主語「a book」が単数なので「is」が使われています。
  • There are two pens and a book on the table.
    最初の主語「two pens」が複数なので「are」が使われています。

疑問文や否定文での使用

疑問文

動詞が「There」の前に置かれます。

  • Is there a problem?
    (問題がありますか?)
  • Are there any questions?
    (質問はありますか?)

否定文

動詞に「not」を加えます。

  • There is not a single mistake in the report.
    (その報告書には1つのミスもありません)
  • There aren’t many options available.
    (利用可能な選択肢はあまりありません)

強調を強化する方法

  • There is no doubt that…(~であることは間違いない)
  • There seems to be…(~のように思われる)
  • There happens to be…(たまたま~がある)

例文:

  • There is no doubt that this research is groundbreaking.(この研究が画期的であることは間違いない。)
  • There seems to be a misunderstanding.(誤解があるように思われる。)

書き換えによる簡潔化

  • 学術的なライティングでは、There is / There areを避けることで文章がより直接的で明確になる場合があります。

例:
There is a growing concern about climate change.
Growing concern exists about climate change.

利点:

  • より簡潔で明確な文が得られる。
  • 主語が直接提示されることで、文の焦点がはっきりする。

TOEICによく出るパターン

TOEICでは、「There is / There are」に関する問題が以下の形で出題されることが多いです:

  1. 単数と複数の動詞選択:
    There ______ a lot of people in the room.
    a) is
    b) are
    → 正解: are(people は複数名詞)
  2. 不可算名詞との一致:
    There ______ some important information in the email.
    a) is
    b) are
    → 正解: is(information は不可算名詞)
  3. 複雑な主語の一致:
    There ______ a chair and two tables in the room.
    a) is
    b) are
    → 正解: is(最初の主語「a chair」が単数)

よくある間違いと注意点

  1. 単数と複数の区別ミス:
    There are a book on the table. (×)
    → 正解: There is a book on the table.
  2. 不可算名詞を複数扱いするミス:
    There are some furniture in the room. (×)
    → 正解: There is some furniture in the room.
  3. 最初の主語に動詞を一致させるミス:
    There is two pens and a notebook on the desk. (×)
    → 正解: There are two pens and a notebook on the desk.

練習問題

このリンクから練習問題を解いて、理解を深めてください。

 


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です