【TOEIC頻出】分詞構文をマスターして、できる英語を書こう!

「英語の文章をもっと簡潔でスムーズに書きたい。」 そんなときに便利なのが、分詞構文です。分詞構文を使うと、2つの文を1つにまとめることができ、文章の流れが良くなります。この記事では、分詞構文の基本とその使い方をわかりやすく解説します。

分詞構文は、分詞(現在分詞または過去分詞)を使って、2つの文を1つにまとめる構文です。主に「状況」、「理由」、「時間」、「条件」などを表します。簡潔に言うと、「主語が同じ2つの文」を1つにする方法です。

例文をもとに理解する

元の文:

  • She walked in the park. She listened to music.

この2つの文を分詞構文に変換する方法を以下のステップで説明します。


ステップ 1: 接続詞を使って文を1つにまとめる

まず、2つの文を接続詞を使って結びます。どちらが主節で、どちらが従属節になるかを考えます。

  • 接続詞を追加:
    • While she walked in the park, she listened to music.
    • 訳: 公園を歩いている間、彼女は音楽を聴いていました。

この場合、「公園を歩く」動作が主節の時間や状況を補足する役割を果たしているため、”while” を使って従属節にしました。


ステップ 2: 主語が同じかを確認する

次に、2つの文の主語が同じであることを確認します。分詞構文は、主語が一致している場合にのみ使用できます。

  • While she walked in the park, she listened to music.
  • 主語: 両方とも “She” です。

主語が一致しているため、分詞構文に変換できます。


ステップ 3: 現在分詞か過去分詞かを選択する

次に、「現在分詞 (-ing)」を使うべきか、「過去分詞 (-ed)」を使うべきかを判断します。

  • 動作の性質を確認:
  •  
    • While she walked in the park, she listened to music.
    • “walked” と “listened” はどちらも彼女自身が行った動作です(能動態)。
    • 自分で行う動作の場合、現在分詞を使います。

したがって、この場合は現在分詞を使います。


ステップ 4: 分詞構文を作る

最後に、接続詞や主語を省略し、現在分詞を用いて分詞構文を作ります。

  • 分詞構文:
    • Walking in the park, she listened to music.
    • 訳: 公園を歩きながら、彼女は音楽を聴いていました。

このように、分詞構文を使うことで、2つの文を簡潔にまとめることができます。

例文をもとに理解する(過去分詞を使う場合)

元の文:
The project was completed on time. It was praised by the client.
この2つの文を分詞構文に変換する方法を以下のステップで説明します。

ステップ 1: 接続詞を使って文を1つにまとめる

まず、2つの文を接続詞を使って結びます。どちらが主節で、どちらが従属節になるかを考えます。

接続詞を追加:

Because the project was completed on time, it was praised by the client.
訳: そのプロジェクトは期限通りに完了したので、クライアントに称賛されました。
この場合、「プロジェクトが期限通りに完了した」という事実が、「称賛される」という結果につながっているため、”because” を使って従属節にしました。

ステップ 2: 主語が同じかを確認する

次に、2つの文の主語が同じであることを確認します。分詞構文は、主語が一致している場合にのみ使用できます。

接続詞付きの文: Because the project was completed on time, it was praised by the client.
主語: 両方とも “The project” です。
主語が一致しているため、分詞構文に変換できます。

ステップ 3: 現在分詞か過去分詞かを選択する

次に、「現在分詞 (-ing)」を使うべきか、「過去分詞 (-ed)」を使うべきかを判断します。

動作の性質を確認:

“was completed” は、プロジェクトが他者によって完了させられた「受動態」を表します。
この場合、過去分詞を使います。

ステップ 4: 分詞構文を作る

最後に、接続詞や主語を省略し、過去分詞を用いて分詞構文を作ります。

分詞構文:

Completed on time, the project was praised by the client.
訳: 期限通りに完了したそのプロジェクトは、クライアントに称賛されました。

このように、分詞構文を使うことで、2つの文を簡潔にまとめることができます。


分詞構文を作るときの手順まとめ

  1. 接続詞を使って文を1つにする:
    • While she walked in the park, she listened to music.
  2. 主語が同じか確認する:
    • 主語 “She” が一致している。
  3. 現在分詞か過去分詞かを選択する:
    • 自分で行う動作なので現在分詞を選ぶ。
  4. 分詞構文を作る:
    • Walking in the park, she listened to music.

分詞構文の形

現在分詞を使う(〜しながら、〜して)形:

現在分詞は、動詞の原形に “-ing” を付けた形を用います。これは主語自身が「能動的に行動している場合」に使われます。現在進行中の動作や、他の動作と同時に起きている状況を表します。

例:
元の文: He walked along the river. He was singing a song.
分詞構文: Walking along the river, he was singing a song.
訳: 川沿いを歩きながら、彼は歌を歌っていました。

詳しい解説:
動作の同時性: 「川沿いを歩く」動作と「歌う」動作が同時に行われているため、現在分詞 “Walking” を使います。
構文のポイント: 分詞構文にする際、最初の文の主語を省略し、動詞 “walked” を現在分詞 “Walking” に変えます。

他の例:
元の文: She studied in her room. She listened to music.
分詞構文: Studying in her room, she listened to music.
訳: 部屋で勉強しながら、彼女は音楽を聴いていました。

過去分詞を使う(〜されて、〜された)形:

過去分詞は、動詞の過去分詞形を用います。主に「受動的な意味」や「結果としての状態」を表す場合に使われます。

例:
元の文: The book was written in English. It is easy to read.
分詞構文: Written in English, the book is easy to read.
訳: 英語で書かれているので、その本は読みやすい。

詳しい解説:
動作の結果: 「英語で書かれている」という状態が本に適用されており、受動的な意味を持つため、過去分詞 “Written” を使います。
構文のポイント: 最初の文の主語 “The book” を残し、動詞 “was written” を過去分詞 “Written” に変えます。

他の例:
元の文: The house was built in 1990. It is still in good condition.
分詞構文: Built in 1990, the house is still in good condition.
訳: 1990年に建てられたその家は、まだ良い状態です。

分詞構文を使い分けるポイント

能動態か受動態かを判断する

主語が自分で行動している場合、現在分詞(-ing)。
主語が何かをされている場合、過去分詞(-ed)。

文の意味を確認する

同時進行や状況を説明する場合は現在分詞。
状態や結果を強調する場合は過去分詞。
自然な流れを意識する:

分詞構文を使うことで、文章をより簡潔かつ滑らかに表現できます。

分詞構文の意味と使い方

1. 時間(〜するとき、〜した後で)

時間を表す分詞構文は、動作が起こるタイミングを示します。

例:
元の文: After he finished his homework, he watched TV.
分詞構文: Finishing his homework, he watched TV.
訳: 宿題を終えて、彼はテレビを見ました。

詳しい解説:
動作の順序: 「宿題を終える」動作が先にあり、その後に「テレビを見る」動作が続きます。
構文のポイント: 接続詞 “After” を省略し、動詞 “finished” を現在分詞 “Finishing” に変えます。

 

2. 理由(〜なので)

理由を表す分詞構文は、主文の行動の原因や理由を示します。

例:
元の文: Because he was tired, he went to bed early.
分詞構文: Being tired, he went to bed early.
訳: 疲れていたので、彼は早く寝ました。

詳しい解説:
原因と結果: 「疲れていた」という理由が、「早く寝る」という行動につながっています。
構文のポイント: 接続詞 “Because” を省略し、動詞 “was tired” を現在分詞 “Being tired” に変えます。

3. 条件(もし〜なら)

条件を表す分詞構文は、主文の行動が特定の条件下で起きることを示します。

例:
元の文: If you follow this map, you will find the park.
分詞構文: Following this map, you will find the park.
訳: この地図をたどれば、公園に着きます。

詳しい解説:
条件の提示: 「この地図をたどる」という条件の下で、「公園に着く」ことが可能です。
構文のポイント: 接続詞 “If” を省略し、動詞 “follow” を現在分詞 “Following” に変えます。

4. 方法・手段(〜しながら、〜することで)

方法や手段を表す分詞構文は、主文の行動がどのようにして行われるかを示します。

例:
元の文: He solved the problem by using a calculator.
分詞構文: Using a calculator, he solved the problem.
訳: 電卓を使って、彼はその問題を解きました。

詳しい解説:
手段の説明: 「電卓を使う」ことが、「問題を解く」ための手段です。
構文のポイント: 前置詞 “by” を省略し、動詞 “use” を現在分詞 “Using” に変えます。

分詞構文作成の注意点

分詞構文を正しく使うためには、いくつかのルールや注意点を理解する必要があります。以下に詳しく解説します。

主語が一致していること

分詞構文を使用する際には、主文と分詞構文の主語が一致している必要があります。主語が異なる場合、分詞構文は文法的に間違いとなります。

間違い:

Running fast, the race was won.
訳: 速く走って、レースが勝ち取られた。(主語が一致していないため不自然)

正しい例:

Running fast, he won the race.
訳: 速く走って、彼はレースに勝ちました。(主語が一致しているため正しい)

詳しい解説:
“Running fast” の主語は “he” であり、主文の主語 “he” と一致しています。
一方で、”the race” は「走る」ことができないため、主語が一致していない状態です。

省略のルール

分詞構文では、主語が主文と共通の場合、接続詞や代名詞を省略することができます。このルールにより、文章が簡潔になります。

元の文: While he was eating, he read a book.
分詞構文: Eating, he read a book.
訳: 食事をしながら、彼は本を読みました。

詳しい解説:
省略された部分: 接続詞 “While” と主語 “he” が省略されています。
動詞の形: “was eating” の現在進行形から現在分詞 “Eating” に変換されています。

注意点:
接続詞を省略しても、文脈が明確で自然であることを確認してください。
主語が異なる場合、省略すると意味が曖昧になる可能性があります。

文法の一致

分詞構文では、動詞の時制や意味の流れに注意を払う必要があります。時制や意味が一致していない場合、文全体の意味が不自然になる可能性があります。

例:

元の文: After he had finished his homework, he went to bed.
分詞構文: Having finished his homework, he went to bed.
訳: 宿題を終えた後、彼は寝ました。

詳しい解説:
主文 “he went to bed” の動詞は過去形 “went” であるため、分詞構文部分もそれに一致させる必要があります。
そのため、過去完了形 “had finished” を「Having + 過去分詞」の形に変換しています。

間違いの例:

Finishing his homework, he went to bed.
訳: 宿題を終えている途中で、彼は寝ました。(時制が一致していないため不自然)

ポイント:
主文の動詞と分詞構文の動詞の時制が矛盾していないか確認する。
分詞構文が主文に対して適切なタイミングや意味を持っていることを意識する。

これらの注意点を押さえることで、分詞構文を正確かつ効果的に使うことができます。分詞構文は、英語の文章を簡潔で洗練されたものにする強力なツールです。

分詞構文のまとめ

分詞構文は、英語の文章を簡潔でスムーズにする便利な文法ツールです。ここでは、重要なポイントを簡潔にまとめます。

分詞構文の基本的な形

現在分詞(-ing)を使う場合:

主語が自分で行動している場合に使用。
例: Walking along the river, he was singing a song.
訳: 川沿いを歩きながら、彼は歌を歌っていました。

過去分詞を使う場合:

主語が何かをされている場合、または状態を表す場合に使用。
例: Written in English, the book is easy to read.
訳: 英語で書かれているので、その本は読みやすい。

分詞構文の使い方(意味ごとに分類)

時間:

例: Finishing his homework, he watched TV.
訳: 宿題を終えて、彼はテレビを見ました。

理由:

例: Being tired, he went to bed early.
訳: 疲れていたので、彼は早く寝ました。

条件:

例: Following this map, you will find the park.
訳: この地図をたどれば、公園に着きます。

方法・手段:

例: Using a calculator, he solved the problem.
訳: 電卓を使って、彼はその問題を解きました。

分詞構文作成の注意点

主語が一致していること:

主文と分詞構文の主語が異なる場合は使用不可。
例: Running fast, he won the race.(正しい)

省略のルール:

主語が共通の場合、接続詞や代名詞を省略可能。
例: While he was eating, he read a book → Eating, he read a book.

文法の一致:

主文と分詞構文の動詞の時制や意味が一致していることを確認。
例: Having finished his homework, he went to bed.(正しい時制)

 


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